スチールベルトについて | 技術情報
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スチールベルトについて

スチールベルトは、ステンレスの板を突合せ溶接したベルトをエンドレスベルトと言い、帯状のベルトをオープンベルトと言います。

エンドレスベルトは動力伝達用・搬送用・表面成形用・用途や分野を問わずご使用して戴けるベルトで、オープンベルトも金属特性を活かし、ロボットのアーム駆動・シャッター・ケーブルガイドと幅広くご使用して戴いております。

スチールベルトの歴史は以外と古く、100年以上あり、当初は板厚が厚い物が始まりと言われております。
近年になり、鋼板の圧延技術の向上にともない、薄板でも歪みの少ない材料が作られるようになりました。
また、溶接技術の向上も合わさり、今日のような薄板でのスチールベルトが製造可能となりました。

現在では板厚が50μmからの溶接も一般的となり、スチールベルト業界も厚板メーカー、薄板メーカーと別れ各々にベルトを製造しております。
その中で弊社はスチールベルト理論に基づき、ベルトの製造販売を行っております。

スチールベルトはオーダーメイド方式を採用しております

これは、ベルトをご使用される条件によりスチールベルトの設計を行うためです。
スチールベルトは金属で出来ておりますが、間違った条件でご使用されますと、金属疲労により早期に破損または破断いたします。
弊社ではベルトを長くお使い戴くために、独自の理論よりベルトご使用戴くための最適な条件を設計いたします。

ベルトの素材を吟味しております

スチールベルトの素材におきましても、良し悪しがあり、悪い素材を使用したベルトはウネリなどが出てしまい、蛇行の要因にもなり、早期破損につながります。
この様にスチールベルト製造は良い素材を用いることが必須となるわけです。
スチールベルトとは良い素材にて製作したベルトを最適な条件でご使用して戴くことにより、スチールベルトの特性が十分に発揮されるものと考えております。

エンドレスベルトは突合せ溶接を行います

エンドレスベルトは突合せ溶接を行いますが、溶接部は強度的に弱くなってしまいます。
接合はレーザ・プラズマ・TIG溶接を用いてベルトの製作をしております。
そのなかでレーザ溶接は入熱量が小さく、歪みの発生を抑えることができます。