今回は、ステンレスベルトに使用される材料について、代表的な3種類の材料と特徴をご紹介します。
ステンレスベルトを付けたコンベヤの写真
・SUS304
一般的な材料で、鍋、スプーンなどの食器類、キッチン、扉、野外のモニュメントなど、いろいろな用途に使用されます。
下の2種類の材料と比べ、耐食性が高く、また、歪みが少ない材料です。
使って頂きたい用途:次亜塩素酸ナトリウム、洗剤などでの洗浄が多い用途、食品の直乗せ搬送、
ベルトに色移りしやすい食品の搬送など。
次亜塩素酸ナトリウムの耐性テストはこちら → 次亜塩素酸ナトリウム(6%)の耐性テスト③
・SUS301
SUS304より硬度と引張強度が高い材料です。
スクレーパー等でベルト表面に傷が入りやすい用途で、SUS304より寿命が持つ可能性があります。
使って頂きたい用途:チョコレートの成形ベルト、粘着性の高い食品の搬送コンベヤなど。
・SUS632J1
ステンレスは加熱すると熱によって伸びと歪が発生します。
SUS632J1は上記の材料と比べ、伸びや歪の発生が小さく、熱環境下で安定した材料です。
ちなみに1mのベルトを100℃で加熱した場合の伸び量は以下の通りです。
SUS304は1.384㎜の伸びが発生します。
SUS632J1は0.872㎜の伸びが発生します。
この結果から、SUS632J1が加熱条件では優れていると言えます。
SUS632J1の使用温度(推奨)は、~300℃になります。(SUS304は~200℃です。)
使って頂きたい用途:食品を加熱する用途。容器を加熱殺菌する用途。袋を密閉するヒートシーラーなど。
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