私はスチールベルトを販売して約20年になりますが、今だにスチールベルトの知名度が低く、広がっていないと感じています。
このブログを読んで頂いている読者の方の中にも、「スチールベルト 初めて知った」という方がいらっしゃると思います。
ここではスチールベルトが何物なのか、どのように使えるのかを簡単に解説致します。
スチールベルトの基材になる材質ですが、標準的にはSUS304Hという材料を使用しております。
SUS304とは一般的なステンレスになり、身近にはスプーンやフォーク等の食器使われていたり、鍋にも使用されている材料になりますが、スチールベルト用の材料はその一般的な材料に平坦性を上げる加工を加えた材料を使用しております。
スチールベルトは形状によって呼び方を変えて大枠では下記の2種類になります。
①端部を溶接して輪っかの状態にした、「スチールエンドレスベルト」は、一報方向に回転する搬送用コンベヤベルトとしてご使用されることが多く、電子部品・プラスチック製品・金属部品と様々な製品の搬送に使用されています。
②帯状の状態のままで使用する「スチールオープンベルト」は、ある一定区間を往復する使われ方になり、高精度な動力伝達ベルトとして使用されることが多く、ロボットのアーム駆動・印刷機器のヘッド駆動などの用途で使用されています。
従来スチールベルトは金属の一枚の板から作られ、薄く強靭なことから樹脂ベルトでは寿命が短い環境で使用されることが多くあり、特に下記の様な環境では抜群な性能を発揮します。
①高温環境での使用
②鋭利なバリがある部品の搬送
③油が大量に付いている部品の搬送
④真空内での使用
⑤極低温環境での使用
⑥帯電する環境での使用
以上スチールベルトについての特徴を簡単に説明いたしましたが、次回以降「スチールエンドレスベルト」・「スチールオープンベルト」個々の詳しい特性について解説致しますので、ぜひご覧ください。
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