今回は食品搬送時における、油分などの汚れがベルト表面に付着した際の見え方の違いについてご説明いたします。
ステンレスベルトと樹脂ベルトの表面にラー油を一滴落とします。
キッチンペーパーでラー油を拭き取ります。
樹脂ベルトは見た目はキレイですが、ステンレスベルトの表面はシミの痕が見えます。
樹脂ベルトの表面も実際は油分が残っていて、触ると若干ヌルっとした感触がありましたが見た目ではわかりません。
それはベルト表面の平滑性と光の反射にあります。
ステンレスベルトは、表面が平滑で鏡ように光を反射しています。ベルト表面に油を付着させると、表面が薄い膜に覆われる事で凹凸が発生し、光を乱反射させるため汚れと認識しています。
例えを身近な物で例えると、鏡を素手で触った場合、鏡の表面に指紋がクッキリと残ると思いますが、これも油分による光の乱反射によって汚れと認識しています。
樹脂ベルトは、もともと表面に凹凸があり光を乱反射しており、油分が付着して乱反射があっても区別がつかず、汚れが認識できません。
以上のことから、洗浄の際に汚れの付着が分からない樹脂ベルトよりも、汚れがハッキリ落ちた事が分かるステンレスベルトの方が、食品搬送用に適していると言えるのではないでしょうか。
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