身の回りにある、スプーン・フォーク・鍋・キッチンやお風呂などはステンレス製のものが数多く使用されています。
では、なぜステンレスが使われるのか、各材質と比較してメリット・デメリットを簡単にご説明します。
プラスチックと比べてステンレスは、熱に強く、傷がつきにくく割れない。また、成分の放出が少なく食べ物の臭いが移らないため、風味を損なわない等のメリットがあります。一方デメリットは、重量が重く、色が単一なため無機質に感じてしまいます。
木材と比べてステンレスは、熱に強く、傷が付きにくく割れない。また、硬くて強度が高い等のメリットがあります。一方デメリットは、無機質で見た目が冷たく、安っぽく感じてしまいます。
鉄と比べてステンレスは錆びにくく、温度変化に強い等のメリットがあります。一方デメリットは、材料代が高く、強度が低くなります。
石と比べてステンレスは欠けや割れが発生しにくい。シミが付きにくい等のメリットがあります。一方デメリットは温度変化に弱く、単色なため意匠性に劣る。
またステンレスは他の材質に比べてリサイクル率が高い事から地球環境にやさしい材料です。
①加工がしやすい
②耐久性が高い
③表面が鏡面にすることができて見た目がキレイ
④流通量が多く、入手が容易である
などがあります。
・電車の車体:塗装が不要で塗り直しのメンテナンスが不要
・オブジェ等:表面を鏡面などに加工する事ができる。野外の場合は風雨からの劣化に強い
・タンクや配管:錆にくくメンテナンスが容易なため化学プラントなどに使用される
・医療用具:錆にくく衛生的なため病院で使われるメスや鉗子などに使用される
・食器:フォークやナイフなどで使用される
・工場:錆びにくく鏡面加工が可能で高精度な加工が可能なため、クリーンルームや真空装置などの精密な部品に使用される
次回は、ステンレスの鋼種について書いていきます。
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